イクメンな彼氏
「さっき会ってもらったのが俺と、悠理花の母親。
今まで嘘をついててごめん。俺と悠理花は……兄弟なんだ」

中津さんの切れ長で二重の目が真っ直ぐに私を見つめて言葉を紡ぐ。

この目は、そうだ、さっき会ったお母さんと……悠理花ちゃんに似てる。

吸い込まれてしまいそうな美しい瞳が私を捕らえて離さない。

兄弟……?

「だから俺には、奥さんも、子どももいない。……ついでに彼女も」

熱に浮かされたような頭で考えようとするけど、全く考えがまとまらない。
きっと間の抜けた顔をしている私を余計に混乱させたのは、次の言葉だった。

「君に嘘はもうないんだ。だから……キスしてもいい……?」
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