空色ユニフォーム



ショックだった。

ナリじゃないけど、わたしも一応女子だ。こんな勢い任せのキスなんて望んでいなかった。



先輩は違う。
きっといつか、わたしを優しく包んでくれる。
きっといつか、わたしの嫌な記憶を消し去ってくれる。
そう信じていた。


だけど違った。
お酒に身を任せて、平気でわたしを抱こうとした。しかもあんな…人前で。






…わたしは、誰にも大切にされない汚い人間なのかもしれない。





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