誤解から始まる恋もある?
「違いますっ! 私が誘ったんじゃないんです! 電話があって、レストランのみんなも来るからって——」

そこで言葉を止めた。

私、なんでこの人に弁解しているんだろう。私にとって不本意な出来事だという事実を、この人にまったく信じてもらえていないのが態度でありありとわかるから?

「言い訳はけっこう。それに、俺は別に気にしない」

冷たいひとことに、私はなぜかさらに落胆する。

どうして落胆しちゃうんだろう……。

目の前の彼が、今朝の私をいたわる優しい人から冷たい人に変わってしまっていて、本当に信じてもらいたくなる。

イケメンは私から離れたテーブルに着いた。

座った途端、待ち構えていたようにウエイトレスが席へ向かうのが見えた。

私に残されたのは、誤解された憤りと、かなりの出費になる金額の伝票だった。

伝票を掴んでレジに向かう私の足どりは重かった。

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