私に恋をしてください!
俺は葉月の言葉に返しながら、柔らかくなるつつある中へゆっくり押し進めた。

「痛い、か?」
『だい、じょうぶ』

葉月の言葉とは裏腹に、彼女の目からは涙が零れている。

そんな健気な葉月が可愛くて、その涙を吸い上げた。

痛いだろうから、無理はさせられない。
しばらく、繋がったまま動かずにいた。

「俺は今、最高に幸せ」
『どうして?私、何も出来てない・・・』
「大好きな葉月とこうなることの意味を今噛みしめているんだ。噛みしめれば噛みしめるほど、幸せな気持ちが溢れる」

健吾さんの言う通りだ。
今までの俺のセックスにおける価値観を、葉月が一気に覆した。

考え方が人と逆だった俺。
でも今分かった。
心のない女性と交わることこそ、汚らわしいものなんだということを。

葉月が呼吸をするだけで締め付けられる感覚。
狭いし、相当辛いだろう。

俺は躊躇した。
すると、

『ソラ、動いて・・・』
「大丈夫なのか?」
『うん』
「分かった。でも辛かったら言えよ」

確かにずっとこのままは辛い。
かと言って動かすと葉月が辛い。

だから俺は、葉月の様子を伺いながら、ゆっくり抽挿させた。
< 109 / 216 >

この作品をシェア

pagetop