私に恋をしてください!
『そこまで完璧に娘を褒められると、私としては何も言えないな』
そう言って苦笑いした専務。
『何故だろうな、娘を大事にしてきたつもりなのに、君に取られたという感覚もないんだ。むしろ、応援したいくらいの気持ちだ』
『それはきっと、今まで娘を溺愛していたのではなく、その先にいる久美子さんをずっと見ていたからじゃないですか?』
健吾さんが急に話のベクトルを変えたような気がする。
『どういうことだね?健吾くん』
『貴方は元々ずっと久美子さんが好きだったんです。でも、結婚の経緯が強引過ぎて愛し続ける自信もされる自信もなくて本当のことが言えず、葉月さんを盾にして結婚生活だけは成立させてきた。違いますか?』
『・・・』
健吾さんの言っていることが本当なら、専務はずっとお母さんを愛していながら、別れを切りだされるのが怖くて歩み寄れなかったということか。
しかも20年以上。
『貴方の高いプライドが邪魔をして、しかも久美子さんとは16の歳の差があるし、一度として好きだの愛しているだの言えなかった』
『ちょっと待ってよ。なら、どうして葉月ちゃんが生まれたの?』
玲奈さんは素朴な疑問をぶつける。
そう言って苦笑いした専務。
『何故だろうな、娘を大事にしてきたつもりなのに、君に取られたという感覚もないんだ。むしろ、応援したいくらいの気持ちだ』
『それはきっと、今まで娘を溺愛していたのではなく、その先にいる久美子さんをずっと見ていたからじゃないですか?』
健吾さんが急に話のベクトルを変えたような気がする。
『どういうことだね?健吾くん』
『貴方は元々ずっと久美子さんが好きだったんです。でも、結婚の経緯が強引過ぎて愛し続ける自信もされる自信もなくて本当のことが言えず、葉月さんを盾にして結婚生活だけは成立させてきた。違いますか?』
『・・・』
健吾さんの言っていることが本当なら、専務はずっとお母さんを愛していながら、別れを切りだされるのが怖くて歩み寄れなかったということか。
しかも20年以上。
『貴方の高いプライドが邪魔をして、しかも久美子さんとは16の歳の差があるし、一度として好きだの愛しているだの言えなかった』
『ちょっと待ってよ。なら、どうして葉月ちゃんが生まれたの?』
玲奈さんは素朴な疑問をぶつける。