私に恋をしてください!
『玲奈、そこが違うんだよ』
『違うって、どういうこと?』
玲奈さんの突っ込みを、健吾さんが優しく止めた。
『専務、久美子さんは貴方からの押しを待っているんですよ。ずっとね。貴方同様、久美子さんも葉月さんを盾にして貴方との結婚生活を維持してきたんです。本当はずっと貴方のことが好きなはずなのに』
「え、それって想いを伝え合わないまま20年以上も経過してしまったってことですか?」
マスターの言っていた"ボタンの掛け違い"って、このことだったんだ。
『まさか。私はあの時、あの場にたまたまいた久美子を"婚約者"だと勝手に社長に言って・・・』
『それは違うでしょ、俊太郎さん』
しばらく傍観者になっていたマスターが、初めて口を開いた。
『藤森さんがあの場にいるタイミングの時に、わざと社長が紹介した株主の令嬢の話題を出して、わざと藤森さんを婚約するドタバタを演出したんですな』
『マスター。それは・・・』
『当時、私にだけは打ち明けたんですよ。藤森さんが好きだとね。でも、自分の恋情を信じられなくて、藤森さんに好かれる自信もなかった俊太郎さんは、強引な手を使って藤森さんと結婚する段取りを作ったんです』
マスターの発言に、観念した様子の専務。
『違うって、どういうこと?』
玲奈さんの突っ込みを、健吾さんが優しく止めた。
『専務、久美子さんは貴方からの押しを待っているんですよ。ずっとね。貴方同様、久美子さんも葉月さんを盾にして貴方との結婚生活を維持してきたんです。本当はずっと貴方のことが好きなはずなのに』
「え、それって想いを伝え合わないまま20年以上も経過してしまったってことですか?」
マスターの言っていた"ボタンの掛け違い"って、このことだったんだ。
『まさか。私はあの時、あの場にたまたまいた久美子を"婚約者"だと勝手に社長に言って・・・』
『それは違うでしょ、俊太郎さん』
しばらく傍観者になっていたマスターが、初めて口を開いた。
『藤森さんがあの場にいるタイミングの時に、わざと社長が紹介した株主の令嬢の話題を出して、わざと藤森さんを婚約するドタバタを演出したんですな』
『マスター。それは・・・』
『当時、私にだけは打ち明けたんですよ。藤森さんが好きだとね。でも、自分の恋情を信じられなくて、藤森さんに好かれる自信もなかった俊太郎さんは、強引な手を使って藤森さんと結婚する段取りを作ったんです』
マスターの発言に、観念した様子の専務。