私に恋をしてください!
ソラの指摘で飯嶋さんはようやく私の右腕の肌色がおかしいことに気づいたらしい。
大人しく手を離した。

手が離れたので、私は主張した。
ソラが助けてくれている。

「飯嶋さん、私、やっぱり帰ります。飲めもしないのに2人きりで飲むなんて、あり得ませんから」
『あ、それなら清水、一緒に帰らない?他の人達も帰ってしまったことだし』

花村さんも助けてくれている。
辺りを見ると、いつの間にか私達4人しかいなくなっていた。
よし、花村さんについて一緒に帰ろう。

ソラには後でお礼のメールでもしよう。

『おとなしくついてくる子供かと思っていたのに、清水さんは意外と言う時は言うんだな。今日はコイツと花村に助けられたけど、また今度の楽しみにとっておくとしますか。じゃ、おやすみ』

と、飯嶋さんはひとりで去って行った。

入り口前に残っていたのは3人。

『2人とも、送りますよ。今日俺、車なんです』

と、車のキーらしきものを指で回しているソラ。

「そ、そんな、ふたりで帰ってくださいよぉ。私はひとりで帰れますから」
『他人の親切は素直に聞いておきなさい、お嬢様』

ソラはふざけたようにそう私に言うけど、花村さんにバレてもいいのかなぁ。
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