インセカンズ
「理由はともあれ、おまえに必要なのは休息だ。何なら、手っ取り早く眠りに就かせてやろうか?」
「どうやって……?」
緋衣が口を開くまえに、暗に不敵な笑みを口元に浮かべた安信を見て、思わず全身にカッと熱が走る。一瞬、頬を真っ赤に染めた緋衣を見て、安信は噴き出す。
「アズ。おまえ、おもしれーな。会社より今の方がずっといいよ」
「年上だからって、からかわないでくださいよ」
「からかってねーよ。可愛いって言ってんだよ」
真顔でさらりと言われて、緋衣の頬はさらに色を染める。
「か……っ! っていうか、腕! いつまでも掴むのやめてください」
ここにきてようやく安信の掌の感触に気付いて、緋衣は彼の手を振り払った。
「やっと気付いたかよ、ぼんやりさん。で、やんのかー?」安信はだるそうな口回しで言う。
「……ヤスさんって、いつもそんな色気のない誘い方してるんですか?」
どうせ冷やかしに決まっている。ムキになったら余計遊ばれるだけだと、緋衣は卒のない返事をする。
「ばーか。これはお子様用だよ。俺がその気なら、おまえなんてとっくにやられてるし」
途端に色気を纏った安信の口元を見て、緋衣は、自分の対応は間違ってなかったと思った。モテ男がわざわざ同僚に手を出すなんてリスクを冒すはずない。ミチルの言う通り、噂話はふられた子の嫌がらせかもしれない。それにしても……。
「どうやって……?」
緋衣が口を開くまえに、暗に不敵な笑みを口元に浮かべた安信を見て、思わず全身にカッと熱が走る。一瞬、頬を真っ赤に染めた緋衣を見て、安信は噴き出す。
「アズ。おまえ、おもしれーな。会社より今の方がずっといいよ」
「年上だからって、からかわないでくださいよ」
「からかってねーよ。可愛いって言ってんだよ」
真顔でさらりと言われて、緋衣の頬はさらに色を染める。
「か……っ! っていうか、腕! いつまでも掴むのやめてください」
ここにきてようやく安信の掌の感触に気付いて、緋衣は彼の手を振り払った。
「やっと気付いたかよ、ぼんやりさん。で、やんのかー?」安信はだるそうな口回しで言う。
「……ヤスさんって、いつもそんな色気のない誘い方してるんですか?」
どうせ冷やかしに決まっている。ムキになったら余計遊ばれるだけだと、緋衣は卒のない返事をする。
「ばーか。これはお子様用だよ。俺がその気なら、おまえなんてとっくにやられてるし」
途端に色気を纏った安信の口元を見て、緋衣は、自分の対応は間違ってなかったと思った。モテ男がわざわざ同僚に手を出すなんてリスクを冒すはずない。ミチルの言う通り、噂話はふられた子の嫌がらせかもしれない。それにしても……。