インセカンズ
玄関を入った先の電気を点けない廊下では、男女の息遣いと衣擦れの音がしている。
安信が緋衣を壁に追い詰めた状態で彼女の両脚の間を膝で割り入っている為、二人の身体は限りなく密接している。
「おまえ、飲み方無謀なんだよ」
「だって、これくらいしなきゃ酔えないし」
二人が話ているのは、緋衣が空けた酒の数々についてだ。
「いつか体壊すぞ」
「ヤスさんに言われたくない。絶対私より飲んでるもん」
「もん、て……。もう黙れよアズ」
「ムリ。これでも緊張してるから」
二人は唇を交せながら、息継ぎの合間におしゃべりしている。安信が、緋衣のワンピースの裾から中へと手を進めて太腿を優しく撫でれば、彼女は擽ったそうに腰をくねらせる。
「なんだこれ。どうなってんの?」
安信がさらに手を上へと進めると、それまではストッキングの手触りだった太腿に直に触れることになり、不思議に思いながらその境目を行ったり来たりする。
「それ、サスペンダータイプのストッキングです。ガータータイプのベルト部分がレースの生地でできていて繋がっているんです」
「つまり、大切な部分がぱっくり開いてる訳だ」
彼は、緋衣の首筋に顔を埋めながら、柔らかい部分を吸う。
「その言い方、卑猥です。ヤスさんこそ、もう黙ってください」
緋衣は言うと、安信のスーツの上から既に硬くなっているそれを手のひらで上下に擦る。
安信が緋衣を壁に追い詰めた状態で彼女の両脚の間を膝で割り入っている為、二人の身体は限りなく密接している。
「おまえ、飲み方無謀なんだよ」
「だって、これくらいしなきゃ酔えないし」
二人が話ているのは、緋衣が空けた酒の数々についてだ。
「いつか体壊すぞ」
「ヤスさんに言われたくない。絶対私より飲んでるもん」
「もん、て……。もう黙れよアズ」
「ムリ。これでも緊張してるから」
二人は唇を交せながら、息継ぎの合間におしゃべりしている。安信が、緋衣のワンピースの裾から中へと手を進めて太腿を優しく撫でれば、彼女は擽ったそうに腰をくねらせる。
「なんだこれ。どうなってんの?」
安信がさらに手を上へと進めると、それまではストッキングの手触りだった太腿に直に触れることになり、不思議に思いながらその境目を行ったり来たりする。
「それ、サスペンダータイプのストッキングです。ガータータイプのベルト部分がレースの生地でできていて繋がっているんです」
「つまり、大切な部分がぱっくり開いてる訳だ」
彼は、緋衣の首筋に顔を埋めながら、柔らかい部分を吸う。
「その言い方、卑猥です。ヤスさんこそ、もう黙ってください」
緋衣は言うと、安信のスーツの上から既に硬くなっているそれを手のひらで上下に擦る。