冷血上司の恋愛論
露天風呂からの湯煙をバックに浴衣姿が此方に振り返った時、俺は、柄にもなく見惚れていた。


…………なんて、綺麗なんだろう。


手招きして女を部屋に呼び戻した俺は、性急に女の唇を貪った。


先程熱を帯びた身体は、いとも簡単に俺の理性を奪う。


「……あッ、……やッ、だ……めェ」


女が抵抗してもいい大人だ。部屋についてきた時点で合意とみなす。


「期待していたくせに」


俺の言葉に恥ずかしそうにするかと思いきや、どこまでも気が強い女。


「一期一会。旅の恥はかき捨て。アナタだってそのつもりで誘ったはずよ」


「あぁ、そうだ。だから、遠慮はしない。もっと俺を興奮させてみろ!」


キスをしながら女の身体のラインに合わせて上下に手を這わす。


浴衣のお陰で簡単に胸元に手が届く。


柔らかい双丘にあっという間にたどり着いた。


女の身体と俺の身体が本能の赴くままに共鳴するひと時……。

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