私と執事

そんな事覚えてるわけないと、思ってたのに、
「あれ、これ知ってる。………でも何で知ってるんだろう」
彼女は朧気に覚えているようで。
私は図書整理を続ける。
思い出したら、その時に何かをからかってあげよう。
また、あの時みたいに頬を膨らませるんだろう。

そうだ、
「………貴方に、読み聞かせてもらったんだ」
「貴女が頬を膨らませてねだったので、冒頭を少し。案外あっさり思い出したんですね」
「覚えていたの?」「ええ」
「なら早く言ってよ」「嫌です」

ほら、頬を膨らませて。
「貴女は今も昔も癖は同じですね」
頬をつついたら、真っ赤になって睨む。
可愛いくて仕方ないから、
「読書感想文でも書かせますよ」
そんな事を言って彼女を図書から追い出して。

捗らない図書整理を続ける。
< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

代償  2nd mean
歳夜/著

総文字数/29,133

恋愛(純愛)80ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「あんた、誰?」 2ヶ月ぶりに、上時が言った言葉。 意味するものは1つ。 ───記憶喪失。 キャーラ、ユート、凜音、マスター。 文香も。 総ての記憶を喪失。 他人おろか、自分まで忘れ。 「俺は………誰だ?」 はい。 代償の二部です。 長々と、宜しくお願いします!
代償
歳夜/著

総文字数/95,937

恋愛(キケン・ダーク)195ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私の両親を殺したのは、暴走族の総長。 借金の残りは1億5千万。 死ぬか、同棲か………。 2つに1つ。 あの男に生死を決められてたまるか!! 1つ屋根の下で女子高生と暴走族の総長が同棲。 無理矢理、滅茶苦茶、無茶苦茶な日常。 いつか、両親の仇取ってやる。 発声障害の女子高生が、暴走族の総長に復讐を誓う。 PV数が10,000を突破しましたぁ!! 読者の皆様、ありがとうございます! 今後も『代償』を宜しくお願いします! 10,000を突破して。 号泣しています。 まさかコレが。 ここまで長々とお付き合い頂き、嬉しい限りです。 さあ。 まだまだ続きますよ! どうぞ! 長々とお付き合いお願いします! 誤脱字が多発多発多発………。 許してくださいッ! 感想も(あれば。下手くそ!でもOKです)宜しくお願いします! 今後の執筆にも関わるかもしれないよ。 もし。 何か質問とかがあればどうぞ! ネタバレはなしでw キャラについてなど。 待ってます。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop