「お前は俺のモノ」【完結】
それから一言。


「…何かあったのか?」


その言葉に口を噤む。

色々、あった。
だけど、それを一から全て話すのは少し勇気が必要だ。

陽子は顔を見てなかったから話せただけで、面と向かって話せたかは微妙だ。


俯く私に、葵兄はあははっと明るく笑う。


「何か心配してる?俺、これでも口固いよ。
母さんにだって言わないし。
いや、心配してたからさ、母さん」


何で葵兄のお母さんが私を心配するんだろう?
不思議に思い、首を傾げる。


「嘘だって思ってんのか?普通心配するだろ。
いきなり引っ越して、連絡も取れなくなったら。
母さんから電話来て驚いたよ。
夜逃げかーって思ったし」

「……え」


引っ越し?
誰が?私が?
…両親が?
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