「お前は俺のモノ」【完結】
頭が真っ白だ。
葵兄の最後の方の言葉は耳を素通りしていた。
…これで、私は本当に独りになったのか。
両親も私がいなくなったから、どこかに引っ越したんだ。
彼にも拒絶されて。
……本当に笑っちゃうよ。
「お前、家にいないのか?」
「………」
「事情がよくわかんないんだけど、大丈夫なのか?
…なあ、俺んとこいるか?暫く」
「え?」
突然の提案に、顔を上げて葵兄を見る。
その顔は冗談を言ってる様には見えない。