「お前は俺のモノ」【完結】
「お前ら多恵から離れろっつーの」
「やーだね」
「俺なんか、男二人抱き締めてるみたいだっつーの」
それから三人で笑い合う。
まだ、一人パニックの私。
三人から解放されて、やっと頭が回る。
そんな私の頭を葵兄は笑顔で撫でてくれた。
「よし!ご飯行こうか!」
「葵の奢り?」
「はあ?俺は多恵しか奢らねえし」
「ぶは」
「ほら、行くぞ、多恵」
「…うんっ」
三人が笑顔で私を待ってくれている。
その中に飛び込んだ。
私を必要としてくれる場所。
ここだけは。
そう、思えたのに。
皆で通りに出た時だった。
突然、ぐいっと私の腕が引っ張られる。