「お前は俺のモノ」【完結】
「…父さんの会社が、潰れたんだ」

「……はあ?」


何を言ってるの?
潰れたって…倒産って事?


「それで、だな」


口籠るお父さん。
お母さんはさっきよりも嗚咽を漏らしていた。


「…うちを買い取ってくれる会社がいてな、働き口はあるんだが」

「なんだ。じゃあ、心配ないじゃん」


それを聞いて、私はホッと胸を撫で下ろす。
色々不自由になる事もあるかもしれないって事かな。

ここまで重く考える事じゃないじゃん。
路頭に迷うわけでもないし、借金したわけでもない。


「いや、一つ条件があってだな」

「……条件?」

「……会社を買う代わりに、お前を差し出す事になった」

「……………え?」
< 18 / 254 >

この作品をシェア

pagetop