「お前は俺のモノ」【完結】
「タエ」
「ん」
「飯、食えねえな」
「…そうだね」
「煽るな。まじで」
「煽ってないよ」
「…じゃあ、天然か。そんな顔、他の男に見せられねえ」
「……見せない」
「…なあ、俺から逃げたいか」
「ううん」
「……そうか」
嬉しそうな、切なそうな顔で微笑む彼。
眉根を寄せて、…それは苦しそうにも見えた。
「…タエ」
彼が何か言おうとした時だった。
ピンポンとインターホンが鳴る。
一度舌打ちすると、彼が受話器を取りに向かう。
どうやら配達業者みたいだ。