「お前は俺のモノ」【完結】
…現実じゃないみたい。
しかも、相手が、あの藤沢彬。
喜んでいい状況なのに、喜べない。
こんな風に接点が欲しかったわけじゃない。
それに、私は両親に売られてしまったんだ。
これだけが今解かってる事。
「………疲れたから寝る」
「多恵!」
「…………」
無言でカバンを持つと、リビングから出て行く。
お母さんの泣く声が聞こえたけど、どうでもいい。
自分の部屋に戻ると、鍵を閉めると、カバンを放り投げてすぐさまベッドに突っ伏した。