「お前は俺のモノ」【完結】
「………意味不明」
ベッドに向かって呟いた言葉は、布団に虚しく飲み込まれて行く。
もう、どうにでもなれって感じだ。
ヤケになりそう。
…ライブ、出来るよね?
まさか、もう歌ったらダメとかならないよね?
不安だとか、喪失感だとか、悲しい気持ちが一気に湧き出て来て、涙が溢れる。
さっきまで葵兄とかと楽しく笑い合ってたのに。
その翌日、私は部屋を出なかった。
せめてもの抵抗。
きっと、もうこれは決まってて、どうしようもないのかもしれないけど。
だけど、これぐらいは抵抗させて。
私にだって、気持ちを整理する期間が必要なんだ。
急に、好きだと思ってた彼と結婚だなんて。
でも、相手からしたら私は知らない相手。
何でこんな女って思うかもしれない。
…私が陽子ぐらい可愛ければな。
陽子から心配のメールが来るけど、返信する気になんかなれなかった。