「お前は俺のモノ」【完結】
昼になり、陽子と私は食堂へと向かった。
「あ、彬さんだ」
陽子のその言葉に、思わずびくっとする。
陽子の見てる方に視線を向けると、そこには彼と梓さんと、他の取り巻きが数人いた。
楽しそうに談笑している。
それを遠くから見つめる私。
…既に世界なんて、違うのにな。
「今日もカッコいいねえ。
あ、多恵、定食何頼むの?」
「あ、うん。えっと」
ダメだ。食欲なんて一切出てこない。
「……今日はいいや」
「え?食べないの?」
「うん、ちょっと、ダイエット」
「何で?多恵太ってないし」
「ええ。見えないとこは太いよ」
「食べないのって逆によくないんだからね!
私のお弁当、少し食べなさい!カロリー気にしてるから」
「……ありがと」