「お前は俺のモノ」【完結】
陽子の優しさが、何度も心に沁みる。
彼達の集団から離れた場所に向かい合わせで座ると、陽子は私にはい!と食べさせてくれた。
本当に、美味しい。
陽子って、完璧過ぎだよ。
全てに関してストイックで、尊敬する。
「美味しい!」
「でしょ?自信作!ふふ」
そうやって笑っていた、陽子が突然目を真ん丸にして、口を開けている。
視線は私の真上。
何事かと思って、後ろを振り向くと。
そこにいたのは、彼だった。
「何で飯食ってねえの」
「え。あ、お腹空いてなくて」
「金ないわけ?」
「あります」
「…じゃあ、食べてくれる?」
「………」
返答に戸惑う私をいかにもめんどくさそうに見下ろすと、彼は溜め息をつく。