「お前は俺のモノ」【完結】
「ああ、もういいや。来い。
あー…ごめん、何ちゃんだかわかんないけど、こいつ貰ってくわ」
「…はい」
わけもわかってない陽子が、どうにか、それだけ返事をすると私と彼を交互に見ていた。
有無を言わさず、彼に腕を引っ張られて連れてかれている。
陽子に助けを求めるわけにもいかず、されるがままだ。
陽子に、バレちゃったな。
知られたくなかったんだけどな。
…まあ、このまま大学来てたらいつかはバレると思ってたけど。
でも、今日じゃない方がよかった。
ちゃんと私の口から言いたかった。
何も言わず、彼はズンズンと進んで行く。
掴む手の力が強くて、少し痛い。
だけど、そんな事お構いなしに彼は先に歩いて行った。
車の前まで来ると、助手席の扉を開けて私を中へと強引に押し込む。
それから、彼は運転席に乗り込んだ。