「お前は俺のモノ」【完結】
…何か、凄い不機嫌。
どうしてだかわかんない。
ご飯、食べてなかったから?
はあっと息をついた後、私の顔を射抜く様に見つめる彼。
その視線に、ドキっとする。
すっと腕を伸ばすと、私の頭の後ろへと回す。
それから、自分の方へと引き寄せて強引に唇を奪った。
「っ、」
何度も何度も角度を変えては、キスをされる。
声にならない声を出しながら、苦しくて彼の胸をどんっと叩く。
だけど、その腕を取られて動きを封じられた。
ぐいっと口内へと彼の舌が侵入して来る。
息遣いだけが車内に響いた。
やっと離れた時には、私の頭は熱で浮かされた様にぽーっとしていた。
「はっ、俺が欲しくなった?」
嘲笑する彼に、ムッとしつつも何も言えずに私は顔を背ける。
回された腕を解放すると、彼はどうやら上機嫌になったらしい。
嬉しそうに再度、私を見ると車を発進させた。