「お前は俺のモノ」【完結】
「…オレンジシャーベット」


何か口にするならこれぐらいしか、無理だろうなって思う。
ご飯でなく、デザートに少し不満そうだったけど店員を呼ぶと注文してくれた。


「何も、食べないんですか?」

「ああ、さっき食った」

「……」

「つか、敬語やめてくんない?
それと、アキラ。俺の名前。知ってるかわかんねえけど」


知らないわけないのに。
…彬さんじゃなければって、何度も思ったのに。


「…無理、です」

「タエ。口応えするな。お前はハイでいいんだ」

「………どうして」

「あ?」

「どうして、私の名前知ってるんですか」


彼は最初から私の名前を知っていたし、呼んでいた。
それも、普通に。


だけど、彼は表情変える事無く

「…買う時に名前ぐらい見るだろ」

と、めんどくさそうに答えた。
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