「お前は俺のモノ」【完結】
そっか。
そうだよね。

さすがに名前ぐらい見るか。
それに両親に聞いててもおかしくない。


ペットだっていうから、名前なんかどうだっていいのかと思ってた。


「俺の事はアキラ。敬語もなし。それ以外認めねえから」

「……」

「ハイは?」

「……はい」


私が渋々頷くと、彼は満足そうに微笑んだ。


「んじゃ、アキラって呼んで」

「……あ、きら…さん」


尻すぼみに声が小さくなる。
“さん”をどうしてもつけてしまう。


「…アキラ、わかった?ア・キ・ラ」

「……アキラ」

「よし。イイコだ」


そう言ってから、ふわっと笑うと私の頭を優しく撫でた。
それは、本当に飼い主がペットをあやしてるみたいだ。
< 64 / 254 >

この作品をシェア

pagetop