「お前は俺のモノ」【完結】
「…それがいいわけ?」
「えっ?いや、ちが…」
「俺と同じじゃん。可愛いヤツ」
否定する私の言葉なんて聞かずに、彼は近くにいた店員を呼ぶ。
それから、「これ。新規」とだけ言った。
席に座る様に促されて、彼はさっさとそこへと座る。
どうしたらいいのかわからず、そこで立ち往生していると
「何してんの?隣座れ」
ぶすっとしながら彼が隣の椅子を引く。
そこに大人しく座ると、彼が腰に手を回して来てびくっとなる。
そーっと彼を見ると、彼は私を見てニヤリとしていた。
トクンと鼓動が鳴る。
多分、私の顔は赤いだろう。
…人がいる場所で、くっつくのはやっぱり恥ずかしい。
そんな私がおかしいのか、彼は愉快そうに笑う。
それから、店員に説明されながら携帯を契約していた。
携帯ショップからは、どこへも寄らず真っ直ぐ自宅へと向かう。