離してなんかやるかよ。

【颯side】


文化祭最終日。


一般客と生徒が多々集まる体育館。


告白大会が行われていたその時。



…ステージ上で突然倒れた柚來の元へ俺は衝動的に行きお姫様だっこする。



「これって王子様がお姫様をお迎えですよね〜!?」



MCがくそ面白くねぇこと言ってっけど観客が発狂してうるせぇけど俺はとにかく柚來を運んで…


ステージ裏に入った。



「柚來っ!柚來っ!」



柚來は目覚めない。


俺に好きってこいつは言ってくれた―…


マジで予想外だった。



昨日弄ってする?なんて言った。


最初は冗談半分だった。



だけど抑えれなくなって本気になってしまった。



後悔で動揺しちまって



あいつが嫌がるから



嫌われてんだと思った。



なのに告白されるとか…



予想外過ぎる。


…柚來、昨日もこれまでも


どんな気持ちだったんだよ。


「ぜってぇ辛かったよな」


俺、お前に嫌って嫌われようとして


避けたりしてわりぃ。


柚來はてっきりもう俺のこと好きじゃなくて直谷のこと好きだと思ったけど



昨日違うって気付いてそれで自惚れて柚來いじって終いにはやろうとして


嫌がるから嫌われてんだと思ったけど違ったんだよな。


柚來は俺に避けられても



俺が色んな女に手出しても



軽蔑も幻滅もしない。



『あたしは颯じゃないと無理になった。あたしは颯のそばにいたいと思った』



俺はダサくて柚來を守れなくて


柚來が俺をプレイボーイってチャラ男って思ってても可笑しくないんだ。



だけど柚來はそんなダサい俺を好きって言ってくれた。

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