アイドルなんて、なりたくない<font color=
「本題に入りましょうか」

と言う。

慎吾は静かな様子で

「怜が、静の言い付け通りに帰ってきたのだな?」

紫に向かって問い掛ける。

「はい」

「それで?その仕事はどうなるのだ?黙って引退などしたら、問題が起こるだろう。…まさか?」

言いながら優衣を見る。

「はい、優衣を代理に使い、《秋山レイナ》を引退させます」

慎吾の疑問に答えるかのように紫が言うと

「何を言っている?優衣は龍神の花嫁が内定しておるのだ。汚れる事はさせられん」

慎吾の反論に

「ですが、毎日、清めの滝にて払えばよいと、圭子様にも了解をとっております」

紫は、笑顔で答えた。

「…圭子殿が?」

「すべては、お導きにより」

「…そうか…お許しになられたか…それで?私には、資金というワケだな。さて、どのような?」

紫は、フッと笑い

「高速のヘリですわ。設備は特注になります。中にてレイナに変わり優衣に戻る為の。メイクや着替えが出来、少し休ませる為の。中の揺れを少なくし、なおかつ外見は目立たないように」

そう言うと

「そのようなヘリは出来ないだろうに」

慎吾は、少し呆れていた。
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