アイドルなんて、なりたくない<font color=
慎吾は驚きの表情になるが、すぐに優しく笑みを浮かべて

「なるほど」

納得しながら頷く。

「では、ヘリの製造については、よろしいという事で」

紫が、確認を取ると

「無論だ。完成までの期間は?」

「二週間ほど」

「では、すぐに麻美や絵里子に記者会見の日程を決めるようにした方がよいだろうな」

「はい、そのようにいたします」

二人の会話に置いていかれている優衣は

(さすが、大お祖父様と紫お祖母様だな。ほっといても話が、進んでいるよ)

余裕で紅茶を飲んでいる。

「優衣」

いきなり慎吾に呼ばれて

「はい?」

返事をすると

「お前は、これから怜に《秋山レイナ》について完璧にマスターしなければならないな」

突然の言葉に

「は?」

意味が分からない優衣。

慎吾は、少し呆れたようだが

「《秋山レイナ》の仕草、話し方、その他もろもろ。お前が覚えなくてはならない事は多いぞ」

優衣は、しばらく言葉が出なかった。

「それとも出来ないとは言わないだろうな?私の血を引く者が、一度やると決めた事を途中で投げ出すような真似が許されるとは思ってまい」

その時、優衣は萎縮した。
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