冷徹執事様はCEO!?
「あ、あ、あなた昨日から調子乗りすぎじゃない?!」

「嫌でした?」

「…チョコを取られるのは嫌」

「では、2度とチョコはとりません」

田中はクスクス笑った。

絶対馬鹿にしてるな、こいつ…。

「チョコレートが着いちゃいましたね」

田中はペロリと私の唇を舐めた。

「また、そうやって」異議申し立てようと口を開くと、再び田中に唇を塞がれる。

そのまま柔らかい舌が口内へ侵入してきた。

突然の事に固まっていると、田中は無遠慮に奥へと舌を這わせてくる。

私の舌触れると誘うように絡ませてきた。

脳内がジンっと痺れてくる。

いつもは沈着冷静な田中がこんな情熱的なキスをするなんて。

いつの間にか田中の首に腕を巻きつけて、自らも必死に舌を絡ませていた。

室内にリップ音と時折零れる熱いため息が響く。

本当に自分が嫌になる。

信夫と亜梨沙の事なんてすっかり頭の隅においやられて、田中とのキスに夢中になってるなんてどんだけ浅ましいんだ。

これがショック療法ってヤツなのかしら。

短いキスをすると田中はようやく唇を解放した。
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