冷徹執事様はCEO!?
私は田中の眼鏡を外してサイドテーブルにそっと置く。

「ちょっと、燁子様… 」

田中の腰に手を回し、鎖骨の窪みに鼻を擦り付けると、いつものコロンの香りが鼻腔をくすぐる。

「何かたまらないな」

ボソリと呟くと田中は身を起こし上から覆いかぶさってきた。

私の頭を抑えると、唇を重ねる。

この間はじっくり味わうようなキスだったけど今日は随分早急だ。

息着く間もなく口内を侵される。

「ん…」キスの合間に熱い吐息が零れた。

なんか食べられてるみたい。

激しいキスに私は身を委ねる。

いつもは所謂キスだけのプラトニックな私たちーーとはいってもキス自体は相当濃厚だけどーーとうとう胸に手を這わせて来た。

我慢の限界が来たのね。田中。

キャミソールの上から、胸の感触を楽しむように田中は柔やわと胸を揉む。

もどかしい手つきに私は焦れて身をよじる。

「ダメ…」私の口から熱い溜息が漏れる。

「自分からベッドに招き入れておいてひどいですね」

田中は首筋に唇を這わせた。

一向に攻めの手を緩める気配はない。

「でも遅れちゃう… 」

そうだ…今日は郁男おじさんのレセプションの日だった…。

2人はハッとして身を起こした。
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