冷徹執事様はCEO!?
「あら、お連れの方はご存知ありませんでした?」

新田はクスリと小馬鹿にしたような笑みを浮かべた。

「お連れの方、ではなく、私は葛城燁子と申します。本日は父の代理で来たので世間知らずでお恥ずかしいわ」

「葛城代表とは大学時代からの旧友でね」

郁男おじさんがさらりと補足する。

「葛城代表って…まさか、葛城商事の?」

新田は大きく目を見開き、驚愕の表情を浮かべた。

「従業員数10万人ほどの小さな会社ですけど、ご存知かしら?日経サファイヤの新田さん」

私はにっこりと含みのある笑みを浮かべると、新田は返事もせず蒼くなって俯いた。

その様子を見て田中はくすくすと笑っている。

「笑い事じゃないわよ」

私は田中に非難がましい視線を向けた。

俄か周囲が騒ついている。
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