冷徹執事様はCEO!?
「2人で大々的に自己紹介をしてしまったからには、あまり人目につく処にいない方がいいんじゃないか?田中くん」

郁男おじさんは呑気な口調で言う。

「同感です。お騒がせして申し訳ありません、新井社長」

「君たち2人のお陰でこのパーティーも話題にあがる。寧ろ此方はお礼を言いたいくらいだ」

私は状況が全く掴めず、鼻の頭に皺を寄せて二人の顔を交互に見る。

「燁子様、そろそろお暇しましょうか?」

「はあ?ふざけてるの?さっき来たばかりじゃない!郁男おじさんともまだ話してないわ!」

「あきちゃん、また日を改めて食事でもしよう」

郁男おじさんはお茶目にウィンクする。

「では失礼します。また近々」

田中は一礼すると、私の腕を引っ張り会場の出口へと向かう。

郁男おじさんは呑気に手を振って私達を見送った。
< 141 / 277 >

この作品をシェア

pagetop