冷徹執事様はCEO!?
「ちょっと!田中!離してよ!」

無視して田中は早足で歩いていく。

私は引きづられるようにしてパーティー会場から連れ出された。

完全に強制退場だ。何故自分がこんな仕打ちを受けるんだ。

「私と燁子様がいると、騒ぎになりかねないので」

「はあ?なんでよ?」私は眉根を寄せる。

「あとで事情は説明します」

田中は取り付く島もなくグングンと速足で歩き続ける。

「ちょ、ちょっと待って!帰るんなら、せめてトイレに寄らせて」

田中は急に立ち止まったので、背中にぶつかった。

「突き当たりを右です」田中が前方を指す。

「急に止まらないでよね」

ぶつけた鼻をさすりながら文句を言って、私はトイレへ向かった。

全く、意味がわからない!

田中が代表ってどうゆうこと?!

そしてエピックって何の会社だろう。郁男おじさんも知っていたようだ。

生意気な女性記者が説明してたけど、よく解らなかった。
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