冷徹執事様はCEO!?
「新田さんは田中のこと色々詳しいみたいね」

「ええ!」と言って新田はニッコリ微笑む。

「田中代表は日本における広告のあるべき姿を根底から変えようとしています。RTB広告を燁子さんはご存知ですか」

私は首を横に振った。

「まあ、それは追い追い納得が行くまでググってみてください。超!簡単に言うと、Web広告代理店を一代にして築き上げた新進気鋭の若手実業家、と言った所です。しかも超!がつくほどのイケメンじゃないですか。そりゃあ、もう時代の寵児ですよ」

「なんでそんな人が私と一緒にパーティーに出席してるのかしら」

新田は眉根を寄せて戸惑った表情を浮かべる。

「燁子さん…本当に何も、ご存知なかったんですね」

私はバツが悪そうにテヘっと笑う。

「パーティーへご一緒に来られたので、てっきり個人的なお付き合いがあるものと思っていました」

「ないわよ。このパーティーは郁男おじさんと知り合いだったから来ただけで、私一人じゃ心許なかろうと、父が田中…さんにエスコートをお願いしたから一緒に来ただけだもの」

新田はうーん、と唸って首を捻る。

「だとすれば、燁子さん、厄介な事態になるかもしれません」

「どうゆうこと?」

私は訝しい視線を新田に向けた
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