冷徹執事様はCEO!?
数年後

やはり俺の確信は正しかった事が証明される。

妹はあれから結婚・離婚という紆余曲折を経て、今俺の隣で安らかに眠っている。

少し痩せ、洗練された妹は女性としての美しさに磨きがかかった。

離婚後に再会した時は、ボロボロの捨て犬みたいだったけど。

そこは俺の入念な手入れのお陰で元の美貌を取り戻した。

十年間、こうなる事を期待し続けていたと聞いたら、彼女はどう思うのだろう。

やっぱり気持ち悪いと思うのだろうか。

華奢な肩に腕を回しソッと髪に顔を埋めてみる。

「稜、くすぐったい」

妹はそっと目を開き俺に頬笑み掛ける。

俺が見たかった笑顔が今腕のなかにある。
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