冷徹執事様はCEO!?
「失礼します」

田中はなんの躊躇いもなくファスナーを下ろす。

「燁子様、立っていただけますか?」

言われるがままベッドの前に立つと田中は肩からスルリとワンピースを脱がせた。

指が身体に触れるだけで年甲斐もなくドキドキした。

「スリップも脱ぎますか?」

田中の余裕な口調が腹立だしい。

「自分で脱ぐ」

私がスリップに手を掛けると、田中に手で制された。

「私がやりましょう」

「あ、どうも」思わぬ申し出に明らかに動揺してしまった。

田中がスリップの裾に手を掛けた。

ゆっくりとたくし上げて行き、私の脚からヒップ、ウエストなどが徐々に露わになる。

「燁子様、腕を上げてください」

言われるがまま万歳のようなポーズを取る。

シルク素材のスリップが肌を滑り、身体から離れて行く。

とうとうランジェリーのみの姿になった。

しかも、ド派手な赤いヤツ。

田中の表情からは伺いしれないが、ババアのくせに、随分張り切った下着つけてるなあ、とでも思ってるのだろうか。

「私がババアなら、田中だっておっさんなんだからね!」

「は?」

思わず心の声が口をついて出てしまうと、田中は不思議そうに首を傾げた。

「イヤ何でもない。こっちのこと」
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