冷徹執事様はCEO!?
「足を上げてください」

「はあ?何言ってんの?変態!」

私は隠すように胸元を両腕で押さえて後退る。

「…いや、短パンを履かせようと」

「あ、そう」私はバツが悪そうにえへっと笑った。

田中は園児を着替えさせる保母さんのように手際よく短パンとTシャツを着せてくれた。

「はい、出来ました」

「ありがとう」

田中は肩で大きくため息を着いた。なんだかグッタリしてる。

「じゃあ、私は失礼させていただきます」

そそくさと田中は部屋から出て行こうとする。

「ま、待って!」

私はシャツの裾を掴むんで引き止めた。

「まだ何か?」

田中はウンザリしたように眉根を寄せた。

「あ、あのートランプしよ!トランプ!」

「嫌です」

田中は短くお断りして部屋か出て行こうとする。

「じゃあ、ゲーム!」

「嫌です」

「オセロ」

「疲れてるので明日にしましょう」

田中は有無を言わさぬ口調で私の手を振り切って、立ち去ろうとする。

が、そうはさせない!

私は田中の腰に手を回し、しがみ着いた。
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