鳥籠の姫
 


「(自分で聞いといてなんて顔してるのよ…)」



彼の頬に手を伸ばす。

 嗚呼、今度はちゃんと届いた……

彼は驚いた様にビクッと肩を震わすと私の手を優しく包み込んでくれた。



「大丈夫よ、何処へも行きはしないわ。ここにいる…貴女を独りには、しない」


瞳を見詰め答えると、彼は明らかに安堵の溜め息を吐き出した。


「はぁ…よかった……。君が居なくなると思ったから、ごめんね酷いことを言ってしまって…」


「大丈夫よ、貴女からの言葉なんだもの、それが私の全てだから…」


「うん、そうだよね。君には俺しかいないんだもんね…」



優しく優しく残酷な程に優しく抱き締められる。


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