イケナイ恋事情―私の罪と彼の罠―
「祥太を思い出させて堪るかよ。これからおまえがここを思い出す度に、俺の事も思い出すようにって、大人しくついて回ってたんだよ。
だから、ここはもう、おまえと祥太だけの思い出の場所じゃない」
「策士……」
「なんとでも言え」
「変態」
「まだ変態的な事なんか何もしてねーだろ」
はって笑った風間の親指が、私の唇をなぞる。
「祥太の、友達のくせに」
「そうだな」
「私に手を出すって事が、どういう事か分かってるの?」
「そんなもん、おまえを抱いた時から覚悟してるに決まってるだろ」
即答されて瞳を揺らした私を、風間がじっと見つめる。
まるで吸い込まれそうな熱い瞳に、胸が触発されたようにじりじりと熱くなっていくのを感じた。
「おまえを手に入れながら平気で他の女に触る祥太に、何の義理立てする必要がある?」
「おまえも……俺も」と続けた風間の親指が、強引に唇を割って中まで入り込んでくるから戸惑っていると、風間は片手で私の腰を抱き寄せてぐっと顔を近づけた。
「それでも祥太に悪いと思うなら、全部俺の責任にすればいいから」
風間の親指に強引に開かれた唇に、風間のそれが重なる。
戸惑う暇もなく入り込んできた舌が、咥内を犯す。