ミステリー
一幸は、女が出て行った後も
他の客のことを一切気にせず
一時間近くは席で泣いていた。


それから紅茶の代金を支払い、とぼとぼと喫茶店をでて、とぼとぼと歩き始め、
喫茶店から離れていないマンションに入った。
おそらく彼の自宅であろう。


『あれじゃ確かにフラれるわ、俺が女性でも付き合いたくないしな、

でもしかたない、
あいつを救ってやっても
バチは当たらないだろ。』

悪魔が呟く。
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