ダイヤモンドの未来
次に起きたら、もう部屋は薄暗かった。
慌てて起きあがると、寝る前より、また楽になった気がする。
寝室から出ると、美味しそうないい匂いがしていた。

「おっ、起きた。」

「えーと、おはようございます?」

「おはよう。」

なんて言ったらいいか分からない変な挨拶に、先生が答えてくれた。

「ご飯にする?それとも先にシャワー浴びてくる?」

うーん、新婚さんみたいなこのセリフ。
逆だけど。

「シャワー浴びてもいいですか?」

言ってから気づく。これだと、医者に入浴許可を得るセリフのよう。何か変な感じのこの状況。とりあえず、打開するために、

「熱、測ります。」

と体温計に手をのばした。


「熱、大丈夫ならシャワーどうぞ。
…何か医者ぽい感じな言い方だけど。」

先生も笑ってた。



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