ダイヤモンドの未来
そして、外来の堀師長にもばれた。

翌週、土曜の外来の遅い時間に、慌てたように香江が来た。

薬を待たされて、外来の患者さんが怒っていると。しかも、患者さんは酒井さんだった。時計を見ると、正確には時間は覚えていないが、酒井さんを診てからかなりの時間が経っていることは分かる。

カルテを見つけた師長と香江が出て行った。香江はかなり焦り、怯えた様子だった。あれくらいの年齢の男性は苦手そうだ。

酒井さんは、医者である俺には、丁寧に対応してくる。幸い、あと1人残った外来患者はレントゲンを撮りに行ったばかりだ。

行くか。

酒井さんに頭を下げる。どうにかおさまった雰囲気だ。香江も、少し落ち着いた顔で薬を用意しに行った。


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