エターナル・フロンティア~後編~
一方、イリアからの突然の告白に何を発していいのかわからないのだろう、身体を硬直させてしまう。そして戸惑いと動揺が強いのかソラは反射的に視線を逸らしてしまい、イリアの心を傷付ける。やっぱり、想いは受け入れられない。それが確信に変わった今、この恋を諦める。
これ以上、ソラのもとにいて彼の顔を見ているのが辛く、激しく感情がざわめいてしまい落ち着かない。イリアは手首を掴んでいる彼の手を振り解くと、イリアは部屋から立ち去ろうとする。その姿にソラは彼女の後を追い、彼女が部屋から出る寸前で捕まえることができた。
「行くな」
「で、でも……」
告白し同時に振られてしまったので、呼び止められる理由はイリアにはない。しかし彼女に理由がなくてもソラの方には理由があるので、何処か必死になっている。この場合、何か言わないといけない。それはわかっているが、それでもソラは言葉を出すことはできなかった。
だが、何も言わなければイリアが無言で立ち去ってしまうことは、雰囲気で嫌でもわかる。だからソラが行ったのは、彼女を逃さないように身体を強く抱き締め、自分自身の身体に引き寄せた。突然の出来事にイリアの顔が一気に赤面し、頭の中が真っ白になってしまう。
「ソ、ソラ」
「……行くな」
「だけど、ソラは……」
「オレも、好きな人がいると言った。それは、イリアなんだ……ずっと、昔から……君を……」
震える口調でゆっくりと放たれたのは、幼馴染への想い。ソラの想いと告白を聞いたイリアは最初何を言っているのかわからなかったが、徐々に彼が何を言ったのか理解していく。
幼い頃に出会った二人は、互いを想い合い生活していた。立場の関係でなかなか口に出すことができないでいたが、今やっと口に出すことができ、内に秘めていた想いが繋がることができた。ソラの告白は嬉しかったのだが、何故かイリアの頬に熱いものが流れ落ちる。
「迷惑だと思った。オレは、普通ではない。殺傷能力を持つ力を持ち、君をも傷付けてしまうかもしれない」
ソラもまた、イリアの反応が怖かった。自分が持って産まれた力で幼馴染の関係が崩れるのではないかと危惧し、なかなか告白できないでいた。だからイリアから告白された時は嬉しくて、なかなか言葉を返すことができなかったことをすまないと思っていると伝える。