天才に恋をした

「何ぃ!?あのダッサイ子ぉ!?」

「きしょくないっ!?」


他校から見学に来ている女共が騒ぐ。


「うるせぇっ!」


俺は怒鳴った。

「お前らに、気色悪ぃとか言われたくねーんだよ!」



練習が止まった。

陸玖と角田がやって来る。



「なに?どうした?」

「陸玖っ!人前で苗をイジるなっ!!」



陸玖が眉をひそめる。


「何か言われた?」

「苗がダサくて、気持ち悪いってよ!」


女子の一人が反論する。

「そういう意味で言ってない!」

「じゃあ、何て言った!?言ってみろよ!」

「私は可愛いって意味で…!」


「止めろ」


「何が可愛いだよ!?お前、最低だな!」


「止めろ!」



マジだ。

陸玖がマジで怒った。



「真咲、謹慎。期間は後で決める」


な…
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