天才に恋をした

宮崎先生は、のんびりと続ける。

「他にも恋人を盗られたと言って、ナタで村中を追いかけまわしたり…」

こわ。


「恋敵に呪いを掛けるための草をくれと頼みに来たり…」


げ。


「もっと直接的に毒草を分けてくれと言いに来たり」


おいおい…


「寝床に毒蛇を投げ込んだりと…まぁこれは噛まれても腫れる程度ですが…枚挙にいとまがありません」


「宮崎先生が話すと牧歌的~」

母ちゃんが言う。



どこがだ…




宮崎先生はうなずく。

「ですから、何も気にすることはありません」



これ、うなずいていいのか…?
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