天才に恋をした
陽人が大声で泣きわめく。

姉貴が抱き上げ、背中を叩いた。


「どうしよう…ハルくんが…あと18年でお婿さんに行っちゃったら…」


姉貴が急に首を傾げた。


「あれ?でも…」

「陽子!そこまで!」

親父が鋭く止める。


親父は立ち上がってわめいた。



「苗ちゃんは、まだ嫁には行かせない!絶対に行かせない!」

「ちょっと。あなたの子じゃないんですけど」


母ちゃんは、親父のカップをサッサと片付けた。
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