天才に恋をした
この2人は同じクラスで、いつもこうやって話してるわけ?



「イギリスとインドと、あとはどこに居たの?」

「…スリランカ」

「そうか。アーユルヴェーダだね」

苗の目が輝き、頬がゆるんだ。



―ガシャンッ―




俺の手から、カップが投げ出された。




「うわっ!大丈夫か!?」

「…ああ、大丈夫」

「大丈夫じゃない。掛かってるよ!」

「うん」

「よく割れなかったな」

「ボーンチャイナだから」



俺はふらりと立ち上がって、一階へ降りた。
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