【壁ドン企画】業務報告はキスのあとで
この空気、変えないと……変えないと、おかしくなる。私が。
「ひ…平岡さん。そんなことより業務報告……」
ドキドキからか、緊張からか、声が少し震える。
空気を変えたくて必死に出した言葉も、今のタイミングでは意味も力も持たず
「そんなのあと」
と、流されてしまう。
「……胡桃ちゃんはさ、どうなの?」
「ど……うって………」
「俺のこと……やっぱり嫌い?」
「……っ、」
嫌い、大嫌いだと、さっきまでの自分なら言えていたはずなのに…… ” 嫌い ” という言葉が出てこない