ほろ苦いキミのkiss【壁ドン企画】
櫻木さんこと、櫻木理一さん。
私と西澤さんと同じ部署の上司。
そして、私の指導係。
この企業では、入社から半年は育成期間。
社員と同じ仕事はこなしていくが、より早く仕事に慣れるよう指導係がつくのだ。
その指導係が櫻木さん。
櫻木さんは、どの社員にも優しく、爽やかな人。
それもあって、支持も高い。
上司に慕われ気に入られている櫻木さんは、若くして役職にも付いている。
そんな人だかこそ、この企業の女性社員からも人気がある。
同期の西澤さんだって、櫻木さんに想いを寄せている一人。
あるランチの時、近くの喫茶店で告白された。
私と指導係が違う西澤さんは、私を羨ましがっていた。
櫻木さんに指導を受けられるなんて、とてもラッキーなことらしい。
その日、西澤さんに「応援する」そう言ったことをとても後悔した。
私も想いを寄せる一人になってしまったから。