単純な恋。
「優しい人なんだね。お母さんも…再婚相手の人も」


「……ああ」


「西原の心境は複雑かもしれないけど顔見せに帰ってあげたら?お婆ちゃんって書いてあるけどお母さんも西原に会いたいのよ。…そんな事もわからないの?」


「……わかってるよ」


ポツリとふて腐れた感じで返事する西原。


「わかっててしないのはわからないより、たちが悪い。…私だって、家族に対して言えない不満とかあったよ。だけど実家離れて、親の有り難みってのがわかるようになってきた。…だから少しでも親孝行したいって最近思う。

西原は西原の考えがあるかもしれないけど…。ちょっぴりね、お母さんの手紙読んで寂しそうだなって思ったから。

言いたいこと言ってごめん」


「…」


「ほらっ、早く食べなよ。仕事、しなくちゃっ。私、先行くね」


箸が止まってた西原に早口で言い
立ち上がりトレイを持った。










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